当院は通常の診療を行う一般的な動物病院です。
そして専門ではありませんが、「皮膚科に力を入れている動物病院」として診察させていただいています。
皮膚病の種類によっては対症療法で軽快していきます。その場合は1~3回来院していただければ治っていきます。
しかし体質が影響している場合や複数の皮膚病が混在している場合は対症療法のみでは治りません。完治が望めずコントロールすることに主眼を置くこともあります。
そのような皮膚病の場合、週1回、数か月にわたって通院していただくことがあります。緊密に連携を取って情報を共有し多角的な視点から皮膚病に対応していきます。
皮膚疾患の治療やコントロールを行う場合、実際に投薬やシャンプーを行ってもらうのは飼い主様です。お互いに皮膚病を治すチームと考え協力していきましょう。
こんな症状ありませんか?
・皮膚をかゆがる
・皮膚が赤い
・手足をなめる
・皮膚がベタベタする
・フケが出ている
・皮膚がカサついている
・毛が薄くなっている部分がある
・耳や体が臭う など
上記の症状に心当たりがある場合は皮膚疾患にかかっている可能性がありますので、受診をおすすめします。
皮膚科の検査
培養検査は時間を要しますが、その結果から効果的なお薬を選択することが可能となるため、治療の精度を向上させることができます。
代表的な皮膚科の病気
〇皮膚糸状菌症
〇犬アトピー性皮膚炎
〇マラセチア性皮膚炎
〇膿皮症
〇外耳炎
原因の理解と適切な対処を目指します
皮膚病の症状は、痒みや赤み、フケ、腫れ、湿疹など様々です。
同じ病気でも犬種や体質、年齢、飼育環境、性格などで症状が違ってきます。また、原因は1つとは限らず、むしろ複数の要因が重なって発症する場合が多いと言えるでしょう。診断が下された1種類の病気(アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなど)だけに注目し過ぎてしまうと、治療がスムーズに進まないケースもあります。
また、感染症を繰り返し発症するときは、何らかの悪化原因が存在している可能性が考えられます。治療をして一時的に快復してもすぐに再発してしまう場合や、適切な治療を受けているにも関わらず治らない場合は、原因が他にあるのかもしれません。病状の主な原因とともに、快復を邪魔する隠れた原因(副因)を正確に突き止めることが皮膚科診察においてはとても重要です。
原因が特定できるとプロアクティブ療法(発症しないように予防的なケアをする)を使って、病気をうまくコントロールしていくことができます。また、副因への対処はスキンケアで行うケースが多いです。
効率とバランスの良い治療で1日も早い完治を目指します。現在、皮膚科で主に行われている治療方法とは違う別の角度からアプローチする対処方法もございますので、お気軽にご相談ください。