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犬猫の誤飲・誤食に注意!

イベントごとが多い時期になると「うちのワンちゃん(猫ちゃん)が何か食べてしまった!」と誤飲・誤食のご相談が増えてきます。

例えば、クリスマスにはチョコレートケーキなど。

 

誤飲・誤食は時には命に関わることもあるため、是非飼い主の皆様に誤飲・誤食について知っていただきたいと思います!

 

 

誤飲・誤食をした時の症状は?

・元気がない/ぐったりしている

・食欲不振

・嘔吐

・下痢

・よだれが多く出る

・呼吸が荒い/呼吸困難/咳

・便秘

・血便

など

 

 

誤飲・誤食しやすいものとは?

おもちゃ、トイレシート、ビニール、ボタンなど

噛んで飲み込んでしまったり、飼い主様の不注意で床に落ちているものは飲み込んだことに気が付かない場合も多くあります。大きさによっては、腸閉塞や窒息の危険があります。自然に排泄されることもありますが、基本的には消化できないため処置が必要です。

 

骨、竹串など

先が尖っているものはより危険です。消化管や内臓を傷付ける恐れがあります。吐かせる処置は内臓を傷つける恐れがあるため、緊急手術が必要になる可能性が高いです。

 

布、紐、靴下など

噛んで飲み込んでしまったり、飼い主様の不注意で床に落ちているものは飲み込んだことに気が付かない場合も多くあります。大きさによっては、腸閉塞や窒息の危険があります。口や肛門から糸や紐が出ていることがありますが、無理に引っ張ると消化管の粘膜などを傷つけることになり危険なので、絶対に引っ張らないでください。

 

人の薬

薬は誤飲した種類や量によって症状も処置も変わってきます。中毒症状を引き起こすこともあります。何の薬をどれだけ飲んだか、わかる限り全て動物病院に伝えましょう。また、薬のシートをそのまま飲みこんでしまった場合、消化管を傷つける恐れもあります。普段は適切な場所に保管し、万が一食べてしまった場合は、動物病院での早急な対処が必要です。

 

たばこ

たばこは中毒症状が出るのが早いため、誤飲に気づいたらすぐに受診してください。興奮して活動的になる、涎を流す、嘔吐、下痢などの症状が見られます。摂取量が多いと、震えやけいれんを起こし、昏睡に陥って死亡する場合もあります。

 

玉ねぎ、チョコレート、ブドウ、レーズンなど

人間が食べて大丈夫なものでも、犬や猫が食べると中毒症状を起こす可能性のある食べ物があります。玉ねぎは赤血球が壊されるため、貧血を起こすことがあります。直接食べるだけでなく、煮汁も中毒を起こします。チョコレートは血圧上昇、不整脈、興奮、痙攣、昏睡等の中枢系神経における異常が起こることがあります。ブドウやレーズンは急性腎不全を引き起こす可能性があります。

 

観葉植物、花など

観葉植物や花の中には中毒を起こす毒性を持つ植物もあります。

 

ワンちゃんにNGな観葉植物:ポトス、ドラセナ、アロエ、アイビー、モンステラ(※猫にはOK)

猫ちゃんにNGな観葉植物:ドラセナ、アロエ、ポトス、ユリ科の植物

 

中毒症状として下痢や嘔吐、発熱をはじめ、重篤な場合は呼吸困難や昏睡といった症状を引き起こすことがあるため、注意が必要です。

 

 

 

閉塞とは?

異物によって、食道や胃、腸などが詰まってしまうことがあります。

 

食道閉塞

食道閉塞を起こす異物としては、動物の身体に比較して大きなもの(おもちゃ、ボール等)などがあります。食道が閉塞した場合、誤飲・誤食後すぐに、大量のよだれが出る、落ち着かず歩き回る、吐くしぐさをするのに何も吐けない、呼吸困難などの症状がみられます。

 

胃閉塞

串などとは違い、丸いものなど刺激が少ない異物が胃にある場合、無症状のケースもあります。しかし、胃から腸に異物が移動する際に、「幽門」という胃が狭くなる部分で閉塞を起こすことがあります。激しい嘔吐といった症状がみられます。

 

腸の閉塞

食道、胃までは通過しているため、誤飲・誤食をしてから時間が経過してから腸閉塞となることもあります。食欲不振、繰り返しの嘔吐、ウンチが出ない、腹痛などの症状がみられます。腸管の壊死や腹膜炎、敗血症を引き起こすこともあり、命に関わるため、早急な対処が必要です。

 

 

このように、誤飲・誤食は身近なもので、誰にでも起きる可能性があります。

ワンちゃん、猫ちゃんが飲み込みそうなものは室内に置かない、遊び終わったおもちゃは回収するなど、飼い主様が注意することで防いでいきましょう!

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